暮らしのこと、アートのこと①
29楽校みたいなものをやりたい、
と思いついてから今回の開催まで、実は2年くらい経っている。
震災、原発事故を経たふくしまの土地で私が気付いたのは、
日々の暮らしがなんともかけがえのないもので、
劇的な時間よりも圧倒的ななんでもない時間が愛おしく、
そのなんでもない時間と言うのは意外と意識していないということだ。
日々の積み重ねの思考の中で、
“人工”“人為的”“アート”が育まれ、
暮らしに必要な身近なものたちにもその哲学は宿っている、
ということも、また感じた事実だ。
ふくしまを拠点に活動する“アート”的思考の方々を講師に迎え、
温泉宿のこころとからだのほぐれる環境で、
当たり前のことを考え、感じて、楽しむ時間を持ちたい、
そんなことを思っています。